
セリカを維持していくかどうかを判断する上で、
今の自分の車はどんな状態なのか比較対象を置いて
主観だけでなく別の角度からも考えてみたいと思っていました。
そのヒントになったのが以前取り上げたカリーナED(ST200)でした。
その時は新しい車の剛性の向上を体感し、自分の車の状況(やつれ具合)を少し感じることができました。
では現行式の、しかも本格的なスポーツカーと比較するとどれぐらい大きな差があるのか?
というのが知りたくなりました。
そこで、グッドタイミングで日産フェアレディZに乗る機会があったのです。
えっ?Zとは全く比較にならないって?
おっしゃる通りです…。
ただ、その差から何かを感じられたらと思っただけなのです。
例えば、『セリカなんか全然ダメジャン!廃車決定!』とか、
『あら、セリカもそこそこいけるじゃないですか。リフレッシュ計画実行!』とか…。
結論の前に素人インプレッションを…。
日産・フェアレディZ(Z33/H15/6MT/FR)NAエンジンV型6気筒DOHCの総排気量 3498cc。
最高出力 280ps(206kw)/6200rpm
最大トルク 37.0kg・m(363nm)/4800rpm

乗り込んだ際、座席がセリカ以上にぴったりフィットして体が固定される。
クラッチはこれまで乗ったMT車の中で一番重い。(トラック除く)
以前、ハウンドドッグの大友康平氏が愛車のクラッチを標準より重くして運動の代わりにしている
というのを思い出したけど、そんなことしないでも十分体力要ります!
そして後ろを見ると後部座席がない!
狭い室内と並んだ計器類はまさにコックピットと呼ぶにふさわしい。
ハンドル中央のZの文字が今自分が何をドライブしているかを絶えず思い起こさせるよう。
ハンドルにはチルトはあったけど、テレスコがないみたい。
でもペダルが奥の方にあるので手が伸びきらず、むしろハンドルを十分手前で握ることができました。
ただ、内装がほとんどプラスティック!の雰囲気で、『走りの方にお金を掛けました』と主張しているよう。
なんだか新型ワゴンRの内装材みたい…。

それからボンネットを開けた際、その軽さにビックリ!
ペコペコというか、セリカなら自分の重みでボンネットが閉まりますが、
Zのは軽いので手で押し込んでロックさせなければなりません。
これはボンネットを車体剛性に組み入れているのとそうでないものとの違いなんでしょうか?
さて、走り出してからの印象。
ワインディングの山坂道ではさすがグリップ力がセリカと全然違う。
セリカのタイヤが鳴き始める速度でも平気平気。
タイヤは超扁平タイヤ(45か35)なので、タイヤのたわみがない。
しか〜し!堅いサスペンションと相まって乗り心地悪い〜!
(あたりまえでしょうが…。帰る頃には慣れましたけど…)
国道に入ると流れに沿って走ります。
そうするとほとんど5速とかましてや6速は使えません。
高速道路でしか使わないんでしょう。
ほとんど3速・4速でした。
そして40km/hの走りではZの運転はつらいです。
その速度に向いていません。本当に…。

さて、空いた道に出てアクセルを踏み込むと、踏めば踏んだだけ恐ろしいほど加速しながらスピードが出るようです。(想像の世界?)
やっぱり本物のスポーツカーってこういうものなんですね。
これはセリカとは大いに異なります。
あくまで安全運転の範囲内ですからさわりだけでしたけれど、
サーキットに行けば本当のZが牙をむいたところを堪能できるんでしょうね。
わたしは堪能するの遠慮しておきます…。
Z(Z33)についての感想。半日Zとずっと乗りっぱなしでお付き合いして大変くたびれました。
クラッチの重さもそうですが、軽い気持ちで乗るもんじゃないです。
それなりのスキルと体力と情熱とお金のある選ばれし者の乗る車だと思います。
そういうものを一切持ち合わせていない私なんかは
時々Zを操っていることを不謹慎にも忘れて、運転しづらい2tボロトラックを運転している自分とだぶらせてしまっておりました。
セリカでもそうですが、自分がどの車を運転しているかというステータスというのは重要なんですね。
ところが自分の場合、運転が始まってしまうと外側の姿は自分には見えないので、
むしろ事故を起こさないように走ることに集中してしまって、どんな車に乗っているかは重要でなくなる訳です。
今回の経験はそのことを実感させられました。
これはランボルギーニやフェラーリを運転しても同じように思われます。
何が言いたいのかというと…。
ううん…。
長くなってしまいそうなので、この続きはまたにします!